今すぐ働きたい障害者に障害者雇用ではなく就労継続支援A型を勧める理由

2020年3月4日

 

 失業保険も終わってお金がないよ!とにかく働かないと・・・!

     焦って一般就職すると、職場定着が難しいかもしれません   

 でも収入がないと生活ができないよ!どこでもいいから働くよ!

     障害者雇用で退職ですし、就労継続支援A型を試してみてはどうですか?

 

 

 

今すぐ働きたい障害者に障害者雇用枠ではなく就労継続支援A型を勧める理由


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障害者の方で、今すぐ働きたい。雇用されたい!と思って就職活動に勤しんでいる方は少なくありません。焦って就職した結果、障害者雇用の実態やクローズで一般就労した際に抱える苦難等に躓いてしまい、退職につながるケースが多くあります。

 

私は関わる人の殆どに障害者雇用枠ではなく、就労継続支援A型事業所でいったん働くことを推奨しています。

ここでは背景事情や理由も含めなぜ障害者雇用ではなくA型事業所なのか、次の流れに沿って説明を行っていきます

 

 

 

障がいのある方への就労移行支援【パーソルチャレンジ・ミラトレ】 

 

 

障害者雇用の実態「あたり」企業「はずれ」企業


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障害者雇用で雇用された場合、障害者に対する配慮があったり、障害者にできる仕事が割り当てられているものなのかと期待してしまいます。もちろんそういった「あたり」企業も存在しますが、「はずれ」企業も存在します。障害者雇用枠で入社した実例をもとにそういった「あたり」「はずれ」を説明していきます。

 

 

 

「あたり」企業の特徴

 

・企業のノンコア部分の仕事、従来社員が行っていた仕事の切り分け作業が済んでいる

 

・配慮は合理的配慮に留める

 

・仕事面の担当と相談面の担当者がそれぞれつく(同一人物でも場合によってあり)

 

・障害者を穴埋めではなく戦力として考えている

 

 

 

「はずれ」企業の特徴
・シュレッダー、コピー用紙補充、書類整理やメモ用紙づくりや待機がお仕事
・配慮がない。もしくはやりすぎな配慮(ちょっと話をしたら帰宅させられたり、隔離したり等)
・担当者がつかない
・障害者=法定雇用率を満たすために雇用している

 

 

 

見比べてみるとわかりますが、「あたり」企業は、障害者雇用を通じて働き手の1人として障害者を見ているのに対し、「はずれ」企業では、人数合わせ・とりあえず雇用で障害者雇用を行っているのがわかります。

 

シュレッダー係や、コピー用紙補充係、待機をしていても何の成長にも繋がりません!

3年後、5年後とずっと同じ仕事をし続けた結果、何も得られず、無為に時間を過ごしてしまいます。

 

 

 

 

こういう言動が出たら「はずれ」企業かも?

 

・調子悪そうだから今日は帰ったら?

 

・(仕事が終わりましたといったときに)え?うーん・・・・今やってもらうこと見当たらないから、座ってていいよ

 

・そこに本いくつかあるから今日はとりあえずそれ読んどいて

 

・〇〇やっておいて、今日1日かけてやって、時間余ったら何度もチェックしておいて

 

 

 

これらの「はずれ」企業は過去に障害者雇用で痛い目にあっていることが多いです。せっかく障害者雇用をしてもすぐ退職される…、休まれる。仕事を全然してくれない。トイレにこもったりする…等、障害者を戦力としてあてにしていた結果、失敗したが故に障害者をあてにしないとなってしまっているのです。

 

健常者でもそうですが、障害者にも能力差や度合いの差が存在します。採用企業の期待と、障害者雇用枠の障害者の意識の差これらの歪みの結果、悪意が伴わないまま不幸な状態になっていることも珍しくありません。

 

 

 

 

 

就労継続支援A型事業所とは


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就労継続支援A型事業所とは

(正式名称:就労継続支援A型事業所)とは、一般で働くことが困難な障害をお持ちの方が、福祉サービスの元に一定の支援を受けた状態で雇用契約を結んで働く訓練の場です。

 

 

就労継続支援A型事業所は、一般企業と同じく雇用契約を交わすため労働基準法の支配下にあります。具体的には「最低賃金以上の賃金保障」「休日」「有給」「ハラスメント」…等々の、一般企業で守られるべき事項はすべて就労継続支援A型事業所でも守られるべきこととなっています。

 

 

就労継続支援A型事業所と一般企業の違いは以下のとおりです

 

・相談支援専門員がつき、サービス等利用計画書の元に支援を受ける

 

・就労継続支援A型事業所のサービス管理責任者が貴方と個別支援計画書を交わす

 

・職業指導員もしくは生活支援員の支援の元に、働く

 

・障害者の個人情報を事業所間で共有される

 

 

 

・相談支援専門員がつき、サービス等利用計画書の元に支援を受ける
サービス等利用計画書とは、簡単にいえば障害者がどうしたら幸せになるかを専門家が本人と一緒に考えて立てるものです。生活リズムや仕事の課題、人生の課題等様々な問題提起も兼ねています。
 
・就労継続支援A型のサービス管理責任者が貴方と個別支援計画書を交わす
個別支援計画書とは、就労継続支援A型で働く障害者本人の希望や職業適性、強み、家庭環境、経済環境等を踏まえ、目指すべき目標や必要な支援計画を立てたものです。A型事業所は個別支援計画書に沿って障害者の支援を行います。
 
・職業指導員もしくは生活支援員の支援の元に、働く
福祉と関係のない現場作業員や会社員とではなく、職業指導員・生活支援員という福祉職員とともに働きます。

 

・障害者の個人情報を事業所間で共有される

的確な支援を行うため、障害の状況や家庭環境、経済状況等の様々な情報を相談支援専門員やサービス管理責任者等と共有します。

 

つまり、就労継続支援A型とは、障害に対する配慮や支援が一般よりも高度な訓練労働施設だと考えてよいです。一般企業と同じように働き、同じように休みを取る。ただし、周りで働く人はただの健常者ではなく支援員である。といった状態です。

 

ただし、一般で働くことが困難な方を対象とした福祉サービスであるため、「私は一般でも全然余裕です」といった方は、対象外となります。

 

 

 

 

 

 

なぜ障害者雇用ではなく就労継続支援A型なのか


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障害者雇用で働く場合、障害者雇用が1人目。というところも珍しくありません。そういった場合に合理的配慮は全く期待できないでしょう。また、支援に対する専門家等もいないため、企業の担当者を頼っていくしかありません。そんな不安な状況の中働くのは非常に至難な技です。

 

前述した「あたり」企業で働けるのであればそれにこしたことはありませんが、私は絶対にA型事業所にまず雇用されることを推奨します。

 

・就労継続支援A型事業所は支援者が多く、働く中で自己分析もでき、企業PRのための実績作りにもなり、仕事のマッチングもできる

 

いいことずくめですね。

 

障害者雇用で入社した場合、支援者はいません。それに対し、就労継続支援A型事業所に雇用された場合は「サービス管理責任者」「相談支援専門員」「現場の支援員、指導員」と最低3名以上の支援者がつきます。

 

また、事業所で月に2日間振り返りの時間を設けているケースが多く、自分の強みや出来たこと、自分への合理的な配慮はどういったものかを自分自身で把握することができます。

 

そして、一般就労を最終目的地と置いた際に、就労継続支援A型事業所はステップアップの1段目と考えることができます。A型事業所でウォーミングアップをし、自己分析をし、一般就労で活躍できる存在となることができます。

 

貴方が企業だったとして、必要な配慮・出来る業務(実績)・出勤率実績を自己把握している障害者が雇用できるとなるとぐっと安心感が増しませんか?

 

また、企業としては個人の自己PRよりも、就労継続支援A型事業所という企業のPRのほうがぐっと信頼性が増しますし、お仕事の適正マッチング率も上がります。

 

そしてさらに、就労継続支援A型事業所から一般就労した際に、6か月以上職場定着すると就労継続支援A型事業所が加算を受け取ることができます。それはつまり、障害者雇用での一般就労後も6か月程度はA型事業所を頼ってもよいのです!

 

直接障害者雇用枠で入社するよりも、就労継続支援A型事業所で一旦働いてからの障害者雇用のほうがずっと安心できますよね。

 

ただし、これらは勿論「まともな」就労継続支援A型事業所に限ります!

 

まともな就労継続支援A型事業所を選ぶ際は以下の記事を参考にしてみてください。

 

 

 一度就労継続支援A型を挟むことで色々メリットが多いんだね!

 賃金も最低賃金が保証されているので生計見込みは立てられますね  

 就労継続支援A型で働いて長く続けられる職場に障害者雇用で入社を目指すよ!